海苔に旬はあるのか?
一年中、いつでもスーパーなどで手軽に買える海苔。そんな海苔に、旬の時期なんてあるの?という言葉を耳にします。 海苔の旬は、その摘み取りが始まる時期が旬で、初摘みが11月から12月、その後3月中旬頃まで二番摘み、三番摘みと順々に行われます。 その旬の時期の中でも、一番最初に摘み取った初摘みのみが「新のり」の名を冠します。 この新のりと呼ばれるものは、柔らかくて香り高く、味が良いのが特徴です。 別名、初摘みのり、一番摘みとも呼ばれ、まさに海苔の初ものであり、旬のものです。 さらに、海苔は長期に保存が可能ですので、旬の美味しい新のりを一気にまとめ買いして、次の新のりが出るまで保管しながら食べる、という人もいます。 海苔の育成 9月下旬から10月上旬にかけて種付が行われ、11月頃に収穫する、というのが主な流れです。 海の中でしか育たないため、当然肥料などもなく、種付したあとは海任せ、ゆえに海の状況や天候に左右されます。 海苔網を海に張り、その時々の環境に合わせてこまめに管理しなければならず、海苔漁師の方々は早朝の暗いうちから寒い海に入り作業します。 沢山の作業と手間をかけて、美味しい海苔を育てているのです。 さらに、育成時の条件によって味や栄養素の違いが大きくなり、水温が低ければ低いほど栄養豊かで良いものができるので、寒い冬は喜ばれるようです。 その年の冬の気温によって良質かを図る目安になりますので、より寒い冬の新のりはさらに美味しくなります。 旬の新のりを使用したレシピで、美味しい海苔をご賞味してみてはいかがでしょう。
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