海苔はアレルギー症状を引き起こすか?
焼き海苔は一般的に、味のついていない「味なし海苔」と「味付け海苔」に分類されます。 実は、焼き海苔などの味なし海苔には、アレルギー物質はないとされています。 しかし、気を付けていただきたいのが「味付き」海苔です。 市販の味付き海苔には、砂糖、しょう油、食塩などの各種調味料をはじめ、 魚介エキス(えび、ほたて、こんぶ、かつお節など)が含まれているものも多く、 魚介類による食物アレルギーが懸念されます。 また味も濃く様々な添加物も含まれていることから、 3歳までは控えた方が良い、という意見もあるようです。 もうひとつ気を付けたいのが、「ヨード(ヨウ素)」によるアレルギーです。 海苔をはじめ、昆布やワカメなどの海藻類には、ヨードというミネラル成分が多く含まれています。 この「ヨード」にアレルギー反応を起こす方が少なからずいらっしゃるようで、 ヨードのアレルギー反応が出た場合、喉の腫れやかゆみ、くしゃみなどの症状が出るようです。 また、ヨードの過剰摂取により甲状腺の機能低下、甲状腺ホルモン肥大など 甲状腺の病気になる可能性があるといわれています。 だからといって、食べるのをやめてください、というわけではありません。 厚生労働省の出している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、1日のヨウ素摂取推奨量(18歳以上)は0.13mg、上限量は3.0mgとなっており、海苔100gのヨウ素量は約2.1mgで、1枚(3g)の量に置き換えるとおよそ0.06mg。 海苔だけで上限量に届く量を食べようと思ったら、約50枚必要となりますね。 あくまでも摂り過ぎには注意して、おいしくいただきましょう。
海苔の豆知識一覧へ戻る