日本の歴史と共に歩んだ味付海苔

 

味付海苔は日本の食卓に欠かせない多くの人に愛されている一品です。そのはじまりは1869年、明治初期にまでさかのぼります。それも天皇が京都へ行幸する際に土産物として開発された由緒正しい食べ物です。それ以来味付海苔は宮内庁御用達となり献納されてきました。やがて一般にも流通するようになると爆発的な人気を呼びます。今でこそ味付海苔は庶民食であり馴染み深いものですが、かつては高級品として憧れの的でした。また輸出によって海外にも知られるようになり外国のスーパーなどでも時折見かけることがあります。 元々味付海苔の技法は東京を発祥とするものです。それが現在になると全国に波及し、各地で盛んに製造されるようになりました。特に有明海の物は贈答品市場において4割もの規模を誇っており、味付海苔の原料としても最高級品です。それらを厳選して仕入れた老舗の店では秘伝のタレを染み込ませて最高の味を実現しています。 日本人に愛された味付海苔ですが、使われるものは主に醤油と砂糖という至ってシンプルな物です。それだけに熟練の技法が要求されて誤魔化しが利きません。もし本当に美味しい味付け海苔を堪能したいのであれば、創業年数に注目するのもポイントです。長い歴史を経ていることは多くの信頼を獲得し続けている証に他なりません。大正時代に創業した老舗ならば、まず味は保証されているといっていいでしょう。味付海苔も通販ならば持ち運ぶ手間もなく大変便利です。

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