味付のりは他の海苔とどこが違うか

 

味付のりと他の海苔との違いとしてまず挙げられるのは商品の名称が示す通り、味の違いです。板海苔をはじめとする多くの製品では海苔本来の風味を味わうことができますが、味付のりは板海苔に様々な味がついています。スタンダードは醤油味ですが、近年はしそやわさびなどといった風味をもたせた味付のりが発売されていて、バリエーションも豊富です。 販売方法も、味付のりと他の海苔では異なります。代表的なのり製品である板海苔は、縦横が20cm程度の大きめのサイズで販売されていることが多いですが、味付のりは板海苔を長辺が10cm前後、短辺が3.5〜5.0cmになるようにカットしてから袋などにつめて出荷しており、開封した瞬間からすぐに御飯と一緒に食べられるようになっています。 味付のりは、美味しく食べられる期間が他の海苔製品と比べて短めです。通常の焼き海苔は常温で保存していれば3ヶ月から1年程度は味が損なわれませんが、味付のりだと製品によっては賞味期限までの期間が焼き海苔の半分程度しかない場合があります。これは、味付のりがつくられる過程で調味料が使用されることによって吸湿性を持つようになったためです。開封から時間が経つと、調味料が溶け出して海苔同士がくっつくようになり、手で取り上げようとすると調味料が手につきやすくなって非常に食べにくくなるので、味付のり本来の食感と旨味を楽しみたいのであれば、開封したあとすみやかに全部食べきりましょう。

海苔の豆知識一覧へ戻る