海苔のグレードってどんなの

 

全国各地に点在する海苔生産地のおかげで市場には安定的に出回り、いつでも海苔を食べることができる私たち。近年では日本食ブームが広がり、海外でも売られたり食べられたりすることが増えてきましたが、それでも国内で入手できるものに比べると残念ながら味は落ち、中には見るからに不良品そうな色具合のものも見かけられます。 日本人にとって馴染み深い海苔ですが、食べる人がみんな品質を決めるグレードを細かく知っているわけではありません。確かに封を開けて香りのよさを確かめたり、色つやを見たり、手触りで感じる人もいますが、味のりのように調味料でてかりがつくものもあり、一旦加工されてしまうと見分けがつかないものだらけです。スーパーで売られる比較的安価な海苔ばかりでは品質もグレードも二の次ですが、海苔専門店のように高級なものを多く取り揃えている店に行けば、細かく分類されたグレードや値段の幅が思いの外広いことに驚くはずです。 グレードは品質から色やつや、香りなどを分けたもので、最も良いとされる「優等」は原藻が優秀で色が黒褐色でつやがあり、香りも上品です。次に「特等」、さらに「一等」「二等」「三等」から「七等」までに分けられ、下等であるほど質や色つや、香りが劣ってきます。また、これに加えて検品のサインがついたものも見ることがありますが、例えば「上」や「黒」などであれば優良クラスで、乾燥割れや結束不良を示す「B」や穴あきがある「○」なども参考になります。

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